漢方薬について

漢方薬と聞いてどんなイメージが湧きますかね?
よくわからない薬、即効性がない、ゆっくり効く、体に優しい、その代わり効かない、など。
私が医学生だった頃には西洋医学しか習わず、漢方薬については勉強したことがありませんでした。
医者になってから、とくに開業してから、勉強して使うようになりました。
西洋薬だけではカバーできない症状に対して使うもう一つの方策として重宝しています。
使えるカードが増えたというか…。
ただし、東洋医学に独特な陰陽とか虚実とか気血水などの理解が不十分なために、私自身も「なんとなく得体の知れない治療薬」という先入観がぬぐえませんでした。西洋医学とは相容れない別系統の解釈なので、ハードルが高い。
ところめが!
伝統的な漢方用語を排して科学的な理論や用語を使って詳解する先生がいます。
それが井齋先生。「サイエンス漢方」の講演を聴きました。
漢方処方を普及するために敢えてこのような方法をとっているのだそうです。目からウロコと言っては大げさだけど分かり易い話でした。漢方薬が急性期に速効するものである、つまりすぐに効く薬だってこと。西洋医学的にも説明しうる理にかなった薬たちであること、などなど。
明日からはもう少し医学的根拠と確信をもって処方できそうです。

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