電子カルテは便利か?

30年前から電子カルテを使っています。初めは使いにくいとか問診や診察に集中できないとか文句を言ってましたが、その利便性は何物にも替え難く完全に頼り切っています。自分の頭に記憶せずにハードディスクに記録してしまうのです。それで生まれた余力を診察や診断に投入できるか否かで人間性や医者の能力が問われる時代になってきたのでしょう。精進します。

で、心配なことがひとつ。
このハードデイスクに記録されたデータは私が引退した後(極端に言えば私が死んでしまった後)に、どうなっていくのだろうか。患者に関するカルテや書類やX線フィルムは当院での診察が終了した後も5年間は保存することが法で定められています(たしか…)。ということは私が生きて閉院するか、または死んで閉院してしまった後も5年間は読める状態で保存しておかなければならない。
紙のカルテと書類ファイルとフィルムならば倉庫さえあれば保存できます。だけどデジタルファイルでは…、ハードディスクで残しておけば良いと思うでしょ?そう簡単ではないんですよ。
電子カルテデータはは各社独自のファイル形式で記録されているため、同じ電子カルテアプリでないと開いて読むことができません。MacOSがバージョンアップするたびに電子カルテアプリもバージョンアップしてくれるので今は困っていませんが、閉院した後も、Macを持ち続け、OSバージョンアップも続け、電子カルテアプリも更新し続けなければならんのか? レントゲン写真のデータも同様です。DICOMという特殊なファイル形式なのでこれを表示するには限られたアプリが必要なんです。

このたび、はらクリの電子カルテ端末を一斉にCatalinaにバージョンアップしたんですが(Mac使いにはわかるでしょ)、アプリたちも次々と64bit対応にアップしなければなりません。幸いWineStyleは動作確認済みなので安心ですが。

機器の世話をしていると、閉院後や死んでしまった後のことが心配になってきます。
それよりも患者さんや自分の家族のことを心配しろ!という声も聞こえてきますが…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

暑い夏は要注意

次の記事

夏休みは片付けを…