なんでもリモートで?!

今夜は出雲胸部X線読影会を主催します。第264回!…私が医者になった頃に始まって以来35年、世話人の先生方や毎回あちこちから参加してくれる先生方、若い研修医さんたちに支えられながら続けています。製薬会社さんが手伝ってくれることもなくなり、世話人の我々が手弁当で(弁当がいるほどの長時間ではないが)話題提供を続けている次第です。
当時は診断に困ったレントゲンフィルムを持ち寄ってああだこうだと検討、CTも気軽には撮れなかったので正い答えは解らずじまいのことも多かったです。
25年前ぐらいに銀塩フィルムからデジタルに移行し、それでもフィルムにプリントアウトして持ち寄ってシャウカステンに掛けて見てました(シャウカステンを知らん人も多かろう)。今ではモニター上で読影する、しかもコロナ禍を機にZoomで読影会を開くようになってしまった。各自のディスプレイで個々の描写条件で見て。便利な面もあるが、「顔を突き合わせて」ってのがないのは寂しいような検討しあった感がないような、ビミョーです。

あ、今日はオンライン診療を勧めに業者さんが来てくれたけど、丁寧に一蹴しました。なんでもかんでもリモート礼賛の今日この頃だけど、さすがに診療をリモートにすることは無理でしょうよ!胸部の聴診ができんがな!顔色がわからんがな!背中をさすってやることもできんがな!

患者と医者の関係がどうなっていくのか、恐ろしいような、怖いもの見たさで体験してみたいような…。ますます変な時代にならないうちに閉院してしまって本当にカフェを始めようかな。

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