モコは怖がりが治ってきた

何事も怖い性格だったけど、少しずつ慣れてきて自宅の周りを散歩できるようになりました。犬同士なら初対面でも怖くないようです(連れてる人間には好き嫌いがありますが)。
保護犬だから怖がる、人間に怖い目に遭わされたから人間を怖がる、かわいそうに…と言ってくれる方がありますが、ホントにそうなのか?と疑問に思います。
風邪の音や枯れ葉が飛んでくるのも怖がるんですよ。生後4ヶ月まで山中で母犬と暮らしていたというのに。人間だけを怖がるわけじゃないのに、人間を怖れる可哀想な犬なんて勝手に決めつけないでもらいたいわ〜。

「犬の気持ち」はまだまだ研究途上です。
犬をしつける際に犬は自分の位置を順位付けるから飼い主が下位に思われないように厳しくしつけなければ云々と言われてきました。オオカミが強さの順に順位付けして群れの秩序を保つ、イヌはオオカミの子孫だから同じ行動をする、というのが根拠なんでしょう。
ここに間違いが2つ。
野生のオオカミの群れは血縁の家族であり、両親と1〜2歳の子供たちと生まれて間もない小さな子供たちで構成され、協力しあって暮らします。兄姉は弟妹の世話をし終えてから巣立つそうです。父親が威張らないのは人間の家族といっしょです。順位付けの誤解が生まれたのは、何の血縁もない複数のオオカミを捕らえてきて檻の中で同居させたら喧嘩した、順位付けが生じたという観察からなんだそうです。
また、イヌはオオカミが人に飼われるようになって変化したものではなく、もっと以前からオオカミの系統と別れて他種と仲良くてきる性質の者が子孫を残していって今のイヌになったというのが正い知見なんだと。

人間が勝手な解釈をして他の生き物を誤解したり迫害したりすることがないよう、祈ります。私も気をつけましょう。

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