新型コロナのワクチンに思う

先週は老人ホームの患者さんが次々と不調で往診を二度三度..。みなさん高齢なので何かしら不調をかかえて生活なさってます。
さて、このような方々に新型コロナワクチンを安全に接種できるのか?
高齢者優先しかも集団接種会場への移動が困難だから施設で接種しましょう、なんて現場無視の方針がささやかれておりますが、ホントに安全にできるのか? 嘱託医が30人分のワクチンを持参して、設備も医療スタッフも乏しい老人施設で、副反応リスクの高そうなお年寄りたちに次々と接種して大丈夫なのか? 何かあったら誰が責任を取る?
はなはだ疑問です。
コロナで重症化しやすい高齢者を優先すると国は言ってるが、これまで年寄りを大事にしているとは思えない政策を続けてきた(国民医療費高騰の元凶と視る)のに、「どの口が言う?!」と私は問いたいです。
病気や困難を乗り越えて長らく生きてきた施設高齢者たちを、コロナに罹ってクラスター源になったり重症化率や死亡者数(数字が!)が増えることを防ぐためだけに「早めに手を打っとこう」的なワクチン計画に巻き込んでいくのはよろしくない、実にヨロシクナイと思います。

コロナ禍を収めるためにワクチンがどれだけ役に立つのかは私にはまだ分かりませんが、ほんとにアテにするならば、コロナウイルスを持ち運ぶであろう若い人たち、とくに都会地の労働者にこそ優先的に接種すべきだと思います。地方を軽んじてきたとしか思えないこれまでの政策と真逆に「全国平等、一律に」なんてこと、「どの口が言う?!」と 私、これも問いたいです。

私ゃ後回しでも良いんですけど「ワクチンもせずに診療してる」っていうことが今後どのように言われるのか、これが気になります。また、医者でなく一般の方でもワクチンをした人してない人の差別が起こるんじゃないか、マスク警察や自粛警察よりも怖い「ワクチン警察」が発動するかもしれんなぁ。

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