いろいろ診る医者

医者になってから40年。そのうち呼吸器内科を担当していたのは10年弱だったので、大半が「いろいろ診る医者」をやってきたことになります。
若い頃の12年間では内科に限らず多くの疾病や患者さんに接することができました。往診や在宅での看取りなども経験して、医療とは何か、どんな医者になりたいかを考えるようになったのもこの頃でした。
中間期の9年間は総合病院の呼吸器内科に所属して「呼吸器疾患だけを診る医師」でした。専門性の高い仕事や他の専門科との関わりを通じて学んだことは多い、けれども入院医療の限界や専門分化の弊害も見えてきて…病院を辞めました(笑)
以後の16年間は「はらクリ店長」です。一周回って「いろいろ診る医者」に戻ったことになりますね。いろんな患者さんや種々の病気に対応するのは面白くもあり有難いことです。長引く咳や呼吸困難の診療は楽しみながらやってます。
ある飲食店の大将から「10年続けると大半の人に認知してもらえるから地道に頑張りましょう」と言われたのを思い出しました。認知されるだけでなく、頼られるクリニックになれるよう頑張ります。

