鬼柚子と風邪

オニユズって知ってますか。そう、柚子と同じ見た目だけど何倍も大きくてゴツゴツしてる、これです。
縁起物とか邪気をはらう物として正月に飾ることもありますね。先日、患者さんから立派な鬼柚子をいただきまして、受付カウンターに飾っています。
この鬼柚子のご利益なのか寒さが緩んだためかわかりませんが、今月第2週には風邪の患者さんが少し減っています。
縁起とか邪気とか言うと病気や治療とは無関係のように思われがちですが、そうでもありません。
西洋医学では、病気には原因があってそれを取り除けば治るという考えで治療をします。なので原因がはっきりしないとお手上げになることもあって困ります。これに対して東洋医学では、自然界にある邪気というものが体の隙間から入り込んで体調を崩すという概念があり、たとえ原因を突き止められなくても何らかの方法で体調の回復を目指します。昔の人たちは人体の免疫システムや自律神経制御や病原体などは全く分からなかったので、環境の変化や体の不調をつぶさに観察して対処するしかなかったのですね。
原因にこだわらず今ある症状を治療する、普段から休息や栄養に気をつけて体力を維持しておく、ということが大切です。これは現代でも同じです。あ、気力や気合いも大事ですからね。
誰も風邪ひかないのがイイに決まってるけど、クリニックとしては年末に向けて収入が減ってしまいます。因果な商売です。
鬼柚子さん、邪気を祓いすぎないようにお願いしますよ。


