新型コロナ、どうなっていくんでしょうかね?
5月13日に書いた「新型コロナ、ホントに怖い?」がかなり読まれてまして、正直驚いています。感染症に特に詳しいわけでもない私が希望的観測を述べた程度の内容なんですが、皆さんの関心や心配が私が想像する以上のものなんだなぁと実感した次第です。
ネットで不確かな情報を流す輩がおるなぁ、またそれを不正確と知らずに読んで信じてしまう人たちが多いなぁ、と思っていた私が同じことをしてしまっているのではないかと不安になりました。医者がいい加減なことを書いちゃイケんな、と。
ま、しかし、私が今困っているコトや心配しているコトを書き連ねるのは自由だろう。
新型コロナの感染力がいかほどか、かかったら重症化したり死んでしまったりする率がどのくらいか、はっきり言ってわかりません。政府や厚労省や専門家たちが公表しないんだもん。責任ある人たちが「まだ分かりません」と言い続けるのはイケんだろう、ほんとに。
なので、私もどの程度の防護策を講じるべきなのかさっぱり分かりません。
医者という職に就いたからには感染症にかかったり死んだりするのは何とも思っていません。長距離トラックの運転手さんが事故るリスクを背負いながら仕事するのと同じです。私が入院したり死んだりしてクリニックが続けられなくなったらそれはそれで仕方がない。そんなことは怖いと思ったことがありません(家族や職員や患者さんにうつしてしまうことは避けたいですが)。
私が怖いのは人間です。
世間の皆さんが心配しすぎて自粛警察になってしまったり、医者にかかるのが怖くて普通の病気が手遅れになってしまったり、コロナ感染だって早い処置が必要なのにこれも遅れてしまう。
全患者に対してフェースシールドをつけて診察せよ、なんてことになったら面倒くさくて診療なんかできませんよ。コロナ感染者がはらクリに立ち寄ったことがあるらしいから2週間休業せよ、なんてことになったら誰が休業補償してくれる?! そもそも休業させる強制力があるのかってことですよ。ホント、こっちこそちょっと休ませてもらいたいですわ。
「With Corona」なんて良い言葉もできたんだから 皆が落ち着いて、咳エチケットと手洗いぐらいで普通に生活しましょうよ、と私は言いたい。
あくまで個人的な感想です(笑)