インフルワクチン所感
毎年この時期はインフルワクチンのために大忙しです。予約電話がジャンジャン鳴るわ、電話の向こうはわがままだし、ワクチンの入荷は不安定だわ、実際に始まると定期患者さんの診察時間を圧迫するし、ちょうど風邪が流行る時期だし…いつも「今年はインルウワクチンは止めようか」と思うくらいです。
客商売なので、皆さんの要望には応えたい、夕方でも夜でも日曜日にでもワクチン接種に応じたい、という気もあります。病気じゃないので仕事を休んでまで来れないというのもわかります。
しかしよく考えてみると、予防接種っていうのは個人を守るだけでなく社会や組織を守るためにするものであり、接種者本人と所属組織とクリニックとが協力して、痛み分けしながら続けるべきものではないのでしょうか。仕事が休めないから土曜日が良いとか部活が休めないから夕方遅くがいいとか希望される人は多いですが、この人がインフルに罹って困るのは本人だけでなく職場や部活もじゃないですか。熱で何日も休まれて仕事に穴があくとか試合当日に選手がインフルで全滅するとか、そんなことにならないために半日だけ休ませてインフルワクチン接種を受けに行かせるってことが何故できん?費用を会社で負担してやれば良いってことではないでしょうが!時間を保障しろよ!
何年経ってもこのことが解決されず、毎日毎日「ワクチンはあるけど接種日時が決まらない」という電話のやり取りを横で聴いているのもガッカリものですよ。
「年に1回のことなんだから仕事や部活を早めに切り上げて接種してしまおうや!お互い歩み寄ろうや!」と私は言いたいです。
もし「今日は部活の練習を休みにするから各自ワクチン接種してきなさい」という部があったら、はらクリでまとめて受けるかもしれませんよ(はらクリ内部の大反対はあるだろうけど…)。