既往歴について

「きおうれき」。既成事実の既、往復葉書の往、歴史博物館の歴。なんだか難しそうだけど、その意味は「今までにどんな病気に罹ったことがあるか」ってこと。
簡単です。自分のことなんだし。
例えば「風邪をひいて息苦しい」という症状で医者に診てもらうとすると、いろいろ聞かれます。いつからどんな症状があるか、今までにどんな病気にかかったことがあるか、今もそれで困っていないかなど。
小さい頃から気管が弱いとか副鼻腔炎になりやすいとか咳喘息かもと言われたことがあるとか…。あることないこと全部話してください。
それから診察、そして検査もいくつか。医者はいろんな情報を集めて診断と治療をするのですが、中でも既往歴の情報は大切で、既往歴と今の症状だけで診断が決まってしまうことも多いくらいです。
ところが、この患者さんが語る既往歴がアテにならないことがあって困りますねー。
本人の思い込みだったり、以前の診察でどう言われたのか覚えていない、そもそも説明を受けなかった、など、既往歴を聞けば聞くほどわからなくなることも多いのが実情です。
簡単なようで簡単でない「既往歴」。
みなさん普段から体調や健康について もう少し気にかけておくと良いと思います。
自分のことなんだから。