風邪かな?と思ったら…

「風邪症候群」はいろんな病気の集合体です。咳や鼻水や喉痛や熱や関節痛などの症状を起こす病状をひっくるめて「風邪」と呼ぶことになっているので、ただの疲れや、寒い目にあった、花火の煙を吸って咳が出た、普通の風邪、溶連菌、インフルエンザ、アデノ、新型コロナ、実はマイコプラズマ肺炎だった、なんてのも全て初期には「風邪」に見えます。

ただし、そのほとんどが「ふつうの風邪」なんですよ。
医師に診てもらって風邪薬を処方してもらう、または薬局で市販の風邪薬を買って飲む、どちらでも治ります。市販の解熱剤もgoodです。
たとえインフルエンザであってもコロナであっても、大多数は2〜3日で治ってしまいます。
(インフルやコロナを抗原検査で診断しても治療はほぼ同じですので、検査のための受診は不要です)

受診をお勧めしたいのは、もしかしたら風邪じゃなくて他の病気が疑われる時です。
発症から24時間経っても改善傾向がない、咳が悪化した、高熱が下がらない、なんてのは医師に診てもらうのが良い。平日なら かかりつけ医か最寄りのクリニック、休日ならば休日診療所や救急外来ってところでしょうか。

年末の休診に入ったら、風邪の相談電話をたくさんいただきます。
私は上記の説明をして、体調の悪い方を寒空へ連れ出すことなく安静休養と食事と市販薬で労ってあげるように勧めています。