コロナで結核が減った?

日本では結核という病気は減ったと思われていたけど,実は平成になっても令和になっても新規患者は減らず、先進国の中ではダントツに発生率が高いままでした。人口10万人あたりの年間新規患者数が10人を切ると低蔓延国(結核が少ない国)と言えるんですが、今年は初めてこの基準をクリアしそうです。

私、結核の診査会で度々保健所へ行くんですが、先日こんな話題で少し喜んでました。

ところが実際には毎月のように管内で新規結核発生があり、統計と現状が合わないなぁと不審に思えてきました。

これ、もしかしたらコロナ禍のせいじゃないか。咳が続いても熱が出てもコロナの検査しかしない、聴診器を当てない、痰検査をしない…結核の診断が遅れちゃってるんじゃないか?実際に現代とは思えないほど悪化してから見つかった患者さんもいます。(これは結核以外の病気にも当てはまるんだが)

見かけの発生数が減ったぐらいで喜んではいられない。コロナに惑わされずに現代医療を活かさねば!1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

はらかつ

前の記事

Web勉強会
はらかつ

次の記事

どんぐり