咳が長引いて困っている人を診ることが多い。
呼吸器内科を標榜しているからということもあるし、そもそも一般的に医者にかかる主訴で最多なのが咳だというのだから呼吸器内科じゃなくても咳を診る機会が多くても当然だろう。もっとも近ごろは咳を耳鼻科で診てもらうという方が増えたので、咳が長引いてから来てくれる人の率は上がってきてる。
人間が咳をするのはなぜか?苦しく感じるのはどういう仕組みか?咳自体は悪いことなのか否か?咳止めというものは効くのか?効かないのはなぜか?咳が長引いてしまうのはなぜか?原因がわからずに治せるのか?
私は若い頃からこういうことに興味があって、いろいろ試行錯誤してきた。難しいことを研究した人の論文も読んだし、アレルギーや喘息などと無理やり結びつける無茶な論法もひととおり調べた。
結論としては「患者さんそれぞれだ」。医者が自分勝手に得意分野にはめ込まず、症状をじっくり聞いて個々に合った治療をすれば良い。そのためには標準的な診断の手順や病態理解が必要。
長引く咳を診て、経過を聞いて、診断して治療する、うまくいかなかったら振り出しに戻ってもう一度診断から始める…、そして治れば喜んでもらえる。
なかなか面白い仕事だと思うがね、私は。