「その後どうですか?」
体調が悪くて受診したときに「よく診てもらった、安心した」と感じるのはどんな場合でしょうか。もちろん病気が治ることが一番ですが、その原因や注意点についての説明を聞いて納得できるということも大切だと思います。
初対面の医師に病状や心配事を上手く話すのはたいへんです。気分が悪かったり、緊張したり、恥ずかしかったり…、なかなか全部は伝えられませんよね。でも、私たち医者はその限られた手がかりをもとに診断したり治療を始めたりするので、患者さんにたくさん話してもらえばもらうほど診断しやすくなるのです。話しやすい環境を作ることは双方にとっても大切たど思います。なんでも相談してください。
もう一つのポイント、それは再診です。
一回の診察や治療で病気が完治すればラッキーですが、治らない、あるいは治るんだけど同じ症状を繰り返す、なんてこともよくありますね。そんな時はもう一回診てもらう。そして治ってない私を診て医師がどうするのかをよ~く見てください。いろんな医者がいて面白いですよ。同じ薬で押す、お手上げっぽくなる、もう一度話をよく聴く…、いろいろです。
ここだけの話、医者は初対面の患者を診断したり治療したりすることは学校で習いますが、二度目の受診でどう対応するかは習わないんです。テレビや本でも、珍しい病気を言い当てる、一発で治す、というのを名医だと紹介していますが、私はスッキリ治らない患者をもう一度診て診断や治療を練り直す医師が信頼に値すると思っています。それは「その後どうですか?」と話を聞くことから始まります。
医者にも再診のチャンスを与えてそして厳しく評価する。患者に正しく評価されるのは医者の本分ですのでご遠慮なく。
食べ物でも、婚活パーティーでも、レストランでも、美容院でも、初回の第一印象で評価してしまうのはなかなか難しいものです。もう一回試して冷静に判断するのが大切ですよね。クリニック選びも同じことですよ。
たとえが悪かったですか?